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IMSL Fortranライブラリ 2018 の新機能

新バージョンの追加機能と特長

複雑なシステムを最適化するには、多くのパラメータを調整する必要があります。場合によっては、数学的関数が利用できない、信頼できない、ノイズが多い、または滑らかでない等の特性を示すことがあります。そのような問題では、微分や勾配計算に依存するアルゴリズムはあまり役に立ちません。目的関数がブラックボックス関数で、利用可能な情報は入力値に対する目的関数の値だけであることがごく一般的です。

DFO (Derivative Free Optimization) は、有用な微分または勾配計算が利用できない、または実用的でない最適化問題に対する解法です。DFOは 収束を向上させる技術の開発により可能となり、様々な問題に適用されています。科学、金融、エンジニアリンクの分野におけるアプリケーションの増加にともない、DFOアルゴリズムの開発は機械学習(Machine Learning)の研究者や実践者からの関心が高まってきています。 

既存のIMSLライブラリに含まれるDFOアルゴリズム、BCPOLサブルーチンは、ネルダーミード(Nelder-Mead)法に基づいています。BCPOLは変数境界を許し、反射(reflection)、拡大(expansion)、および縮小(contraction)係数をより詳細に制御できるようになりました。 更に、IMSL開発チームはお客様からのフィードバックに基づき、新しいDFOサブルーチン「LIN_CON_TRUST_REGION」を追加しました。これは変数境界と線形制約の両方を許す M.J.D. Powell のアルゴリズムに基づいたものです。IMSLのDFOサブルーチンBCPOL および LIN_CON_TRUST_REGIONは、それぞれが異なる状況に適したユニークな特徴があり、様々なDFO問題に適用することができます。

継続的な機能強化への取り組み

IMSLは 約50年にわたりお客様にご利用頂いており、成熟度が高くバグが少ないライブラリです。その堅牢性をさらに高めるために、お客様の協力のもと継続的に改善を行っています。詳細については製品の変更履歴(change log)をご覧ください。

IMSL Fortran ライブラリ 2018 のもう一つの重要なポイントは、多彩なプラットフォームのサポートをより迅速に進めて行くための IMSL Fortranの内部ツールとプロセスの改善です。この改善計画により、開発チームは先ず最も広く利用されているプラットフォームに対して新製品をリリースし、その後お客様からのリクエストに基づきプラットフォームを追加してゆきます。プラットフォームの追加はその需要に応じてよって対応可能となります。
 

バージョン2018に関する重要なお知らせ:

  • IMSL Fortran 2018 は Oracle Solarisのプラットフォーム用の最終バージョンとなります。
  • IMSL Fortran 2018 は NVIDIA CUDA CUBLAS ライブラリをサポートしておりません。
  • ドキュメントはオンラインのみのご提供へと移行しております。現状では、製品インストール時およびウェブサイトからのどちらからでもご入手頂けます。 今後のリリースではドキュメントはウェブサイトからのみのご提供となります。
  • IMSLの変更履歴は各リリース毎に個別の記載ではなく、過去のリリースをまとめて変更履歴(change log)としてご提供する形式に変更になりました。
  • MKLが組み込まれているIMSL FortranライブラリはデフォルトでMKLを使用する設定となっています。MKLを使わない場合は、READMEファイルに記載されている Link Option の項に従って、環境変数 LINK_*_IMSL を使用して設定を切り替えてください。

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