TotalView for HPC の新機能

安全で堅牢なコードを書くには潜在的な問題点を早期に発見し、様々な開発環境にスムーズに適合し、リリーススケジュールを遅らせることのないようなツールを利用することが必要です。TotalView は広範なプラットフォーム、開発言語、コンパイラをサポートします。

TotalView 2017.0

新バージョンの詳細や過去のリリース情報、その他ドキュメンテーションは、以下をご参照下さい。

ReplayEngine のパフォーマンス改善

ReplayEngine の GoBack操作 (直前のアクションポイントまで実行状態を戻す) のパフォーマンスが向上しました。改善の効果はデバッグ対象のプログラムによりますが、単一のプロセスをアクションポイントや Replay 履歴の最初まで逆向きに戻す操作で10倍以上の速度向上が測定されました。

NVIDIA Pascal GPUアーキテクチャでNVIDIA Tesla P100 GPU対応

TotalView 2017.0リリースは新しいPascal GPU アーキテクチャを利用する NVIDIA の新しいTesla P100 GPU でのCUDAデバッグ をサポートします。


新しいユーザーインターフェース(UI)の追加点

ウォッチポイントを新UIで生成可能に
TotalView の新UI で ウォッチポイント(WatchPoint) を作成できるようになりました (CodeDynamicsのユーザーガイド参照)。ウォッチポイントはデバッガに対し、特定のメモリ領域を「監視(ウォッチ)」してそのメモリ部分が変更されたらプログラムの実行を停止するように指示します。ウォッチポイントはDataビューのVARパネルにある変数上で右クリックすることにより作成可能です。


Create Watchpointダイアログ内で自由形式のexpressionを入力することもできます。これはアクションポイントのトップレベルメニューからアクセスされます(CodeDynamicsのユーザーガイド参照)。

ブレークポイント作成用の新しいダイアログ
今回導入された Create Breakpoint At Location ダイアログでブレークポイントを作成してみましょう。この新しいダイアログは正しい形式のブレークポイント表現を入力するのに便利です(CodeDynamicsのユーザーガイド参照)。典型的なブレークポイントの表現には、例えばファイル名(myFile.cxx)単独や、ファイル名および行番号(myFile.cx#35)、あるいは関数のシグニチャー(mainやMyClass::myFunction) などがあります。TotalView のリファレンスガイド の dbreakコマンドの項 に、これらのブレークポイントの表現に関する詳しい説明があります。


プロセスとスレッドをプログラムの状態でグループ化

Process and Threads Groupパネルで、様々なスレッドやプロセスがその実行状態のグループに応じて色分けされて表示されます。これにより目的のスレッドやプロセスを見つけやすくなりました(CodeDynamicsのユーザーガイド参照)。

新UIの起動方法

この新しいGUIを起動するには2通りの方法があります。
  1. TotalView の新しいUIでの起動を1回ごとに指定するには従来通り起動コマンドに -newUI オプションを追加します。
    totalview -newUI
  2. 毎回新しい UI で起動するなら環境変数 TVNEWUI を True にしてから起動します。 例えば次のようになります。 setenv TVNEWUI True
    totalview

現状ではこの新 GUI は Linux x86 64-bit、Linux PowerLE、Linux ARM64、Apple の macOS/Mac OS X のみをサポートしています。機能はマルチプロセス/マルチスレッドと、MPI や CUDA デバッグ機能の一部をサポートしています。新UIでevaluation points やバリアポイントを使いたい場合はCLI を使えば作成可能です。 新機能への要望やフィードバックを ローグウェーブ製品戦略部 までぜひお寄せください!

新しいサポート環境

紹介動画: TotalViewの新しいユーザーインターフェイスの紹介