ReplayEngine によるリバースデバッグ

Linux アプリケーションの競合状態およびデッドロックの記録、再現、デバッグ

TotalView のリバースデバッグ機能により、プログラムの実行履歴を記録し、後から診断できるようになります。この新しいアプローチを使うと、障害、エラー、クラッシュの箇所からその根本原因へと逆向きに作業をすることができるため、ブレークポイントを複数の場所に設置して繰り返しプログラムを再起動するといった必要がなくなります。リバースデバッグ機能によりプログラムの実行を前方と後方に自由に移動できるようになるため、コードのトラブルシューティングに費やされる時間を大幅に短縮できます。

TotalView の Replay on Demand 機能を使って、開発者はデバッグセッションの途中でも、必要なときにいつでもリバースデバッグを行えます。リバースデバッグを使用するかどうかを、アプリケーションを起動する前に決めておく必要はありません。正しく動作しているプログラム部分はさっさと実行し、より詳しく調査する必要がある部分にきたときにリバースデバッグを開始することができます。

保存と読み込み機能を使用すると、実行履歴をファイルに保存して、デバッグセッションを後で再開することができます。これにより、共同作業がしやすくなり、より便利にデバッグが行えます。記録ファイルは検証環境で作成して、調査は開発システム上で開発チームの都合のいいときに行う、といった使い方もできます。

リバースデバッグは、Linux x86 または Linux x86-64 プラットフォーム上の C、C++、Fortran で書かれたアプリケーションに対してサポートされており、逐次でも並列(MPI) プログラムでもどちらでも使用できます。サポート対象の並列環境には、Ethernet および Infiniband ベースのクラスタ、Gemini インターコネクト使用の Cray XE が含まれます。

ReplayEngineのイメージ

リバースデバッグの紹介動画

リバースデバッグでは、以下の動作に対して記録と再生がサポートされています。

  • ヒープメモリ使用量
  • ファイルおよびネットワーク I/O の処理
  • スレッドコンテキスの切り替え
  • マルチスレッドアプリケーション
  • MPI 並列アプリケーション
  • 分散型アプリケーション
  • ネットワークアプリケーション

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